2012年5月20日 1:20 - CATEGORY: タマフリ(デザイン)
医王庵は、山口県下関市で自然農法によってお米や野菜を作っているブランドです。デザインの依頼を受けて、産地である山口県に行きました。見渡す限りの自然と夕日、子どもと犬と、縁側がとても心地良かったことを鮮明に思い出すことができます。
過疎化やTPPによって大きく揺れる1次産業の中にあって、古代に行われていた自然農法によって生まれる「黒米」「緑米」といった古代米を再生させたとても貴重なブランドです。自然農法は、化学農薬化学肥料を全く使わない製法を言い、体に良い反面、栽培がとても難しいとされています。それを可能にしたのは、研究と実験、そして自然を大切にしようとする気持ちだったそうです。
順次、お手伝いさせていただけたらなぁと思います。

http://iouan.com/
2012年5月19日 1:17 - CATEGORY: 日々
何かと参考になる映像として、最近良く見ていたのがアニメ映画「時をかける少女」の予告です。仕上がりは秋葉アニメっぽい物にも感じますが、いやいや、原作はSF小説の文豪筒井康隆氏。夕星文庫の作家オウガさんと同じ大学出だったり。
毎回見る度に思いますが、映画予告編の凝縮感は見ていてとても楽しいです。
「時をかける少女」は、映画にドラマ、アニメと様々なメディアで何度も焼き回しされた大作ですが、原作者の筒井氏は、全然気に入っていなかったという話がwikiにありました。そういった作者と作品の不釣り合いな関係がとても自然な流れを感じて良いなと思います。コントロールできない何かを感じるからなのかもしれないし、そういう風になれたらいいなぁとも思ったりします。
喜びも感動も、してもらおうと狙って作るより、一生懸命作った結果そうなるのが良いなと思うし、他力本願ということではなくて、どちらかといえば誰にも見えない何かを見えるようになりたいということで。
ではどうぞ。
2012年5月13日 22:19 - CATEGORY: 日々
久しぶりの更新になってしまいました。とくに大きな何かがあったという訳ではなく、4月の下旬から息継ぎする間がなくさらさらと今日までいたってしまったという感じでした。打ち合わせと児童館を除くと毎日家にいて、あれをやったりこれをやったり…狭い空間にいながらいろいろなことを考えては、また夜中になるとさらさらと消えていきました。
最近毎日考えていることは友達のこと。いい歳になって何をいまさらなのかもしれませんが、友達とはどういう関係のことをいうのかということから、大学時代の友達のことまでを行ったりきたりしていました。
それというのも、大学の時仲良くしていただいた方が今月結婚なさることになり、ここ数日はお手伝いのため、毎日写真や映像を見ていたからからです。
私から見たその方は、嬉しさを自然に表せる方で、とても優しくて、何もなくても一緒にいて幸せという感覚を感じさせてくれる方です。
制作意欲は、共に歩むのであれば金銭トラブルのように互いの価値観や欲望がぶつかり、幼ければ幼い程、過ちも起きやすいのだと思います。学生時代にはそんなこともあったように思います。そして、学生であろうが社会の中で力が小さければ小さい程、影になって見えなくなる部分も少なくない、作る道とはそういう世界なのだと自覚しています。今でも私のほとんどの部分は影。それでも、私は彼の友達で、そして心から幸せを願っています。
小さいころ聞かされた話ですが、死んだとき、閻魔様に「心の許せる友達はいるか」と聞かれるそうです。そして一人でも答えられれば天国に行け、答えられなければ地獄に連れて行かれるそうです。私はたった一人、彼の名前を答えていいだろうか。そんなことをふとお風呂の湯につかりながら考えました。
でわまた。

2012年4月24日 23:16 - CATEGORY: 日々
2012年4月23日、北朝鮮の朝鮮中央通信が、韓国の政権を壊滅させるための「特別行動」を間もなく開始すると報道したそうです。先日韓国軍が北朝鮮の全域を攻撃可能な巡航ミサイルの配備をしたということを受けてのことだそうで、「特別行動」という言葉が、「戦争」につながるような何かなのではないかと、とても不安になるニュースだなと思いました。
少し前ですが、食事をしているとき両親から、朝鮮半島が分裂したいきさつを聞き、また、日本も本当はアメリカとソ連の領土として分裂していたかもしれないという話をしていて、とても複雑な気持ちになったことを思い出しました。
最近とても忙しい日が続き、ニュースはインターネットだけでみるようになりました。とても断片的な情報を紡ぎながら、北朝鮮と韓国の今後のことや、それによって日本はどうするのか、私はどうするのかということや、10年も前になりますが、オーストラリアで知り合った韓国の学生たちはどうしているだろうか、連絡をとってみようかなどと考えたりしています。
北朝鮮の市民の貧困は広く知られているところで、すごく乱暴な見解かもしれませんが、北朝鮮が起こすあらゆる不思議な行動も、この貧困から起因しているように思えなくもないように思います。もし韓国の美味しい料理を、北朝鮮の方たちが認めるときがきたら、何かが少し変わるのではないだろうかと、ふと思ったりします。
大学生活が終わる頃、ある学生が「料理を広めて、日本を元気にしたい」と言いました。私は「それはできないかもしれないね」といいました。そう言ったことを今でもずっと後悔しています。その当時の私には、漠然としすぎているように思えて、理解ができなかったのです。
最近、私の東京以外の仕事は、食に関したものがほとんどです。とりわけ最近の日本でのデザインの軌跡を覗くと、東京と地方とのつながりは、「食」と「観光」によって大部分がなっていることがよくわかります。東京以外での仕事は最もしたい仕事のひとつです。
私は、あの子の手のひらの上で、あの子に対する懺悔の気持ちを活性剤として、ただもくもくと仕事をしています。きっとあの子なら、今の韓国と北朝鮮の関係について、私よりは何かをみつけることができるのだろうと感じながら。

写真:CNNニュースhttp://www.cnn.co.jp/world/30006358.html
2012年4月18日 1:58 - CATEGORY: 日々
私の多摩美時代の教授でもありました小穴晶子氏の書籍『なぜ人は美を求めるのか』の紹介です。日本の美意識の根源が”タマフリ”と呼ばれる古代信仰にあるのではないかという説をはじめ、キリスト、イスラムなど様々な宗教や国の美意識の根幹を学べる美学の入門書です。
現代に生きる人たちの多くは、美を、心を豊かにする方法として捉えていますが、日本でも信仰や哲学が暮らしの中に生きていた時代は、美が生きることと一体で、”何が良いのか、何が正しいのか”といった価値基準から、「どうしたら美しくいられるか」というような”生き方”も美によって導かれていたのではないかと思う事があります。
時代が流れ、色々なものが変化していくのと同様に、”美”という言葉の意味も変化していくのなら、私は、変わることのない過去の美に向かって行きたい。というようなことを考えさせてくれた書籍でした。
